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Vol.0001■おいらはピッピ 2004年10月3日
おいらの名前はピッピ。というか、みんながそう呼んでる。でも、おいらはいつだって、"お・い・ら"さ!色は白で顔や足にちょっと茶色のワンポイントがある。これがけっこうお気に入り。生まれは常夏のシンガポール。いろいろあって香港に11年も住み、今はニュージーランドに住んでいる。

引越しのたんびに飛行機に乗せられ、検疫所に送られ、さんざんな目に遭った。生涯に飛行機に乗せられる仲間がどれくらいいるのか知らないけど、もう二度とごめんだね。これ以上乗らなくていいんだったら何だってするけど、おいらの願いが聞き入れられることなんてめったにない。いっつも二本足のアイツらがいろいろ決めて、思い通りにしてしまう。ひどい話だ。

だけど、ここニュージーランドはワルくない。今のところ気に入ってる。ただ寒いのだけは勘弁!検疫所では寒くて大変な思いもしたけど、また二本足と暮らし始めたことだし、だんだん暖かくなって、なんとかなってる。どうやらここでの生活が長くなりそうなので、ここらでちょっくら、おいらの話をしようかと思う。

なんでおいらがそんなことを思いついたかというと、二本足がおいらたちの言ってることをちっとも理解しないからだ。トイレが汚くて用を足す気になれないので、「掃除しろよ!」と言ってるのに、アイツらには「ニャ〜」としか聞こえないもんだから、「あら〜、おなかが空いちゃったのぉ?」とかなんとか言って、キャットフードをどっさり出して行っちまう。仕方なく、「やれやれ」と汚いトイレで用を足す。こんなこたぁ、しょっちゅうだ。

ところがおいらは今年になって悪性リンパ腫という、リンパ性組織にできるガンにかかっちまったんだ。これがとんでもない病気で、正直もうダメだと思った。でも、おいらは死ななかった。生死をさまよい、ほとんど記憶がない中、おいらはひょんなことから二本足にわかるように話せるようになったんだ! 病気が治った今、前よりは言いたいことが通じるようになった。二本足も少しは進歩するらしい。

せっかくだから、もっとおいらたちのことをわかってもらおうと、自分の話をしてみることにした。おいらたち四つ足は気まぐれだけど、実はすごい几帳面なんだ。やると言ったらやる。伊達に足が二本多いわけじゃない。というわけで、おいらの言葉が分かるんだったら耳を傾けてくれよ。まぁ、わかんなかったら、それもよし。じゃ、またニャン♪
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