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Vol.0014■ミルクが飲めた♪ 2004年11月16日
「そうなの。ミルクを2回もこぼしちゃってね、全然飲んだ形跡がないのよ。まだボールからは飲めないのかしら? エサもほとんど食べてないわ。」アイツが耳になにかを当てて、一人でしゃべってる。あたりはすっかり明るくなっていた。そういえば、生まれた時にいたマレー人の守衛もザーザーやかましい音のするものをいつもぶら下げていて、それを耳にくっつけては一人で話してたっけ? その時は、「二本足のやることはわからない」と思ってたけど、後になってそこにいない誰かと話してると知った。

「えっ?哺乳瓶?ネコにも哺乳瓶があるの?知らなかった。」と、アイツが素っ頓狂な声をあげている。ミルク、ミルクと言ってるので、おいらたちの話なのは間違いない。アイツはミルクを飲ませたく、おいらたちもミルクが飲みたいのに、まったくうまくいかない。「わかったわ、試してみる。それがダメだったら哺乳瓶ね。」と言うと、アイツはしゃべるのを止めた。

おいらたちは怖いの半分、なにかが食べられるかもしれないという期待半分で、アイツの後についていった。すぐに皿の上にミルクが注がれ、「これじゃ飲めない」とアイツを見上げると、なにかがミルクの上の置かれた。においを頼りに慎重に近づき鼻を近づけてみる。置かれた白い物は動かない。それどころかミルクのにおいがする! おいらたちはそれに口をつけ、夕べの新聞のように吸い始めた。飲めた! 口の中に入ってくる!

丸一日ほとんど何も口にしてなかったので、アニキと一緒に一心不乱に吸い続けた。ママのおっぱいとは比べようもないが、ないよりましだ。喉の渇きも収まってきた。「ティッシュにミルクを浸してみてはどうかって言われたの。それがダメならネコ用の哺乳瓶を使うんだって。ホントの赤ちゃんみたい♪」アイツが連れ合いに説明してる。

きのうまで"ヘンなにおいのするおっぱい"と思っていたミルクも、今では本当にいいにおいに感じるから不思議だ。その分、おっぱいの記憶が薄れていくようだ。これからは生臭いエサも食べなくちゃいけない。ママが教えてくれたように、もうあそこには戻れないんだから・・・。(つづく)
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