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Vol.0018■思わぬ負傷 2004年11月30日
話をあの夜に戻そう。「アニキ!」と思った瞬間、生垣から「光る目」がサッと飛び出してきた。おいら3匹は飛びかかれば届く距離にいた。とっさにみんな身を伏せ尻を突き上げ、戦う体制を取って「ウゥゥゥ〜〜〜」とうなった。こういう時の声は地を這うように低いので、電気をこうこうとつけて騒々しくしてるアイツらには絶対聞こえない。

次の瞬間、おいらの顔に焼けるような痛みが走った。「やられた!」おいらはランドリールームに続く階段にもんどり打った。反撃のタイミングすらなかった。更に一撃を食らわないよう、体制を整えようとすると、「ウガァァァァオーー」と、アニキがすごい声を上げた。完全に怒ってる。この声で、「光る目」は裏庭の方に逃げ、アニキがそれを追いかけた。おいらは階段にへたりこんだ。

さすがにアイツが声を聞きつけ、窓を開けた。座りこんでいるおいらを見つけ、「ピッピ、大丈夫?」と叫んでる。おいらはゆっくり顔を上げ、「なんとか」と言ったつもりだったけど、通じちゃないだろう。すぐにアイツはランドリールームのドアから飛び出してきておいらを抱き上げた。同時に連れ合いは裏庭に下りたらしく、「チャッチャぁぁぁ」とアニキを探してる。「光る目」はもうとっくに逃げただろう。

明るいところでおいらの顔を見たアイツがぎょっとしてる。おいらを抱いた手に力が入った。「たいへん、たいへん、ピッピがひっかかれてるぅー」と言って、おいらを抱いたまま走り出した。おいらも一舐めしてかなり深く引っかかれたことを知っていた。鼻先なので血のにおいが鼻いっぱいに入ってくる。ジンジンしてなんとも痛い。

おいらの鼻は斜めに爪が入り、左上から右下にしっかり傷がついた。一撃は右側の口の脇に爪が刺さって終わったので、そこにも深い傷ができた。でも、幸いそれ以上のケガはなかった。「いったい、どうしちゃったっていうの?」アイツは自分がやられたように、おいらを抱いたままソファーにへたりこんだ。(つづく)
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