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Vol.0029■吸いネコ 2005年1月7日
生まれてすぐ、アイツらにさらわれたおいらたち。ミルク一つ飲むのにも、大騒ぎだったのは前に話したとおり。でも、すぐに飲んだり食べたりできるようになったし、慣れればママがいなくても、芝の上じゃなくても、アニキもいたし、なんとかなった。だけど、やっぱりおいらたちはママが恋しかった。

ママのあったかいお腹の下にもぐりこめば、なにがあってもなんとかなった。おっぱいもあったし、アニキやアネキとくっついてるだけでも、安心だった。でも、ここにはそんな場所はない。アイツはママ代わりになったつもりらしく、さかんにおいらたちを抱き上げデッカイ顔を近づけてきたけど、高く持ち上げられるのは全然うれしくなかった。

でも、アイツがソファーに座ってる時は別だ。ひざの上に抱かれてアニキと一緒に手の中に包まれてると、あったかくて気持ちよくて、よくウトウトした。でもなにか足りない。そうだ、おっぱいだ! やっぱりおいらたちはなにか吸いたかった。だけど吸えるようなものはなし・・・。あれこれ試しているうちに、ついに見つけた! それはソファーに座ってる時のアイツの耳だ。

ソファーの肩に乗るとちょうど耳が目の前で、アイツの肩に足をかけて下の方の柔らかいところをチューチュー吸った。もちろんなんにも出てこないけど、とにかく吸ってると気持ちがいい。アニキと両側からチューチューやってる時もあって、
間でアイツは「ギャーー!!」とか「くすぐったっーい!!」とか、ママと違ってワーワーうるさかったけど、けっこう大人しく座ってた。

一生懸命吸ってるうちにだんだん疲れてきて、いつの間にか寝ちまうこともあった。気がつくとアニキと一緒にソファーの上に折り重なってたりしたもんだ。ママがいなくても、なんでもできるつもりだったけど、やっぱりあの頃はまだ子どもだったんだな。(つづく)

(↑これは今だけどね)

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