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Vol.0043■生きたぜ、1年 2005年2月25日
おいらのガン(悪性リンパ腫って言うらしい)に、アイツが気づいてから1年経った。おいらは生きてる。かなり元気で、体重もけっこうある。毛並みなんか、病気になる前よりいいくらいさ。外でゴロゴロしてきても、けっこう白いままだしね。おいしいもん喰って、庭で遊んで、楽しくやってるよ。

ニュージーランドはホントに気に入ってる。死ぬ思いをした後に来たせいか、よけい気に入ってる。外をぶらぶらできるのが何よりいい。香港の時もその前のシンガポールの時もいろんな家に引っ越したけど、外に出られないってことじゃどこも同じだった。ずーっと家の中にいて、動くものといったら外を走る大嫌いなクルマぐらい。でも他に動くものもないから、窓からそれをじーっと見てた日々。今じゃ、いつでもその辺をうろうろできる。

アイツら二本足がいなかったら、おいらは死んでた。それでいいと思ってたんだから、絶対死んでた。でも獣医のドリスやアイツらはあれこれやって、おいらを死なせなかった。四つ足だったらあり得ないことだけど、二本足はそうするらしい。おいらは二本足のやり方を受け入れるしかなかった。家の中じゃ、静かに消えてく場所さえなかったからね。

そっから先はいつも言ってる通り、あんまり覚えてない。だから、おいらは何も感じてなかった。苦しいとか、痛いとか、眩しいとか、寒いとか、からだにうんと残るものがわかったくらいかな? ずい分長い間、そうだったらしい。はっきり気がついた時にはずい分暖かくなってたよ。病気になった頃は寒かったんだけどね。

悪性リンパ種にかかったネコは治療が成功しても1年半後の生存率は10〜15%らしい。おいらはけっこう長生きしてる方だ。あと半年生きれば、10匹のうちの1、2匹に入るってことさ。それもいいかなと思ってる。外や家を行ったり来たりしながら、アニキやアイツらとのんびりやってけるんだったら、ずっと生きていたいと思うようになったぜ。もう、おいらはガンじゃない。ただのシロ猫に戻ったのさ。(つづく)

(←芝の上でゴロゴロ。これがニュージーランド暮らしだニャン)

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