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Vol.0048■おいらの負傷 2005年3月17日
突然だけど、おいらはちょっと元気がない。ケガしちゃったんだ。なんでかって言うと、えーっと、まぁ、なんというか・・・・ケンカしたから。右前足の肉球の一番大きいところがスパッと横に切れて、血がいっぱい出た。歩くと痛くて右足を浮かせて3本足で立ったりもしてる。ちょっとまいった。

(←痛いよー、いつものカッコで寝らんない。大っきらいなカメラを向けられても顔を背ける元気もなし。でも、勝手に撮んなよー)

「ピッピったらさぁ、隣の家の庭で、見たことない黒いトラネコと頭と頭をくっつけてウーウー唸ってたのよ〜。1時間近くも! 途中で何度も見に行って、"ダメよ、ピッピ。帰ってきなさーい"って怒鳴ったけど聞きゃしない。朝っぱらから庭先でネコが唸ってたら隣の人もうるさいでしょうね。でも、門から入って勝手に庭に入るわけにもいかないし、生垣越しに呼んでも無視だし、どうしようもなかったわ。やっとウーウーが止まったかと思ったら、今度はギャオギャオギャオギャオギャオギャオギャオギャオギャオギャオギャオっていうのが30秒くらい続いて、あとはシ―――ン。あー、終わったな、と思ったの」

アイツが連れ合いに説明してた通りだ。おいらはにおいだけ知ってたけど、一度も見たことがなかったクロトラを、とうとう見つけたんだ。おいらが喰わない肉ばっかり喰ってんのか、とんでもないにおいを残してくヤツなんだ。あれを我慢しろってのか? 冗談じゃない。二本足みたいに鼻が悪けりゃ、我慢できんのかもしれないけど、おいらはダメだ。「見つけたら絶対追い出してやる!」ってずっと思ってた。

「まさかケガしてるとはねぇ。静かになった後も全然帰ってこなかったから、勝っていい気になってその辺ほっつき歩いてるのかと思ってたわ。ほんとうはどこかに隠れて、傷跡を舐めながら手当てしてたんでしょうね。一応、帰って来た時、ケガしてないか見たけど、肉球とは気付かなかったわ」と言って、アイツはチラリとおいらの方を見た。面白くないらしい。おいらだって面白くない。あんなヤツに引っかかれるとは! しかも、よりによって肉球とは! ちぇ、ついてねぇ。(つづく)

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