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Vol.0074■おいら絶不調パートZ 2005年6月14日
「今度という今度は気をつけないと、また耳をやられたらたいへんだ」って言ったけど、出かける限り、いつ狙われるかわからない。なんたってこの耳、相当なにおいだ。雨が降ってても、おいらがいるってわかっちまう。いつものように垣根の穴やガレージ裏の小道を通ってて、耳がなにかに触ろうものなら、飛び上がるほど痛い。だから、ふだんのルートを行くのは危ない。ついついみんなの目につく、芝の上だの道だのを歩くことに・・・。

ある晩、おいらは外に出たくてしかたなかった。ずっと雨が続いてたのに、その日は降ってなかった。玄関のところで粘ってると、アイツが気づき、ドアを開けた。「やった!」 その時、アニキも廊下を走ってきた。アニキもどこかで外に出られるのを待ってたんだろう。

アニキが先に外へ出た。おいらはドアに耳がぶつからないように気をつけて出た。アニキは玄関マットの上に座って少し鼻を持ち上げて、あたりのにおいをかいでいた。いつものことだ。ガチャンと音がしてドアが閉まり、おいらも玄関マットに並んだ。でも早く庭に出たかったので、「どうしよう?」と思いながらも、アニキを抜いて数段の階段を降りた。

その時突然、アニキが走り寄ってきて、いきなりおいらの頭にパンチを浴びせた。「あっ!」と思った時に爪が出たアニキの前足は、おいらの耳に引っかかって止まった。よりによって右耳だ。偶然じゃない。「ンガーオォォ」とあまりの痛さに声が出ると、アニキも身を低くした。「まずい!」やる気だ。

「どうしたの?」 すぐに玄関が開いてアイツが顔を出した。2匹で睨みあってたので仰天してる。「どっ、どうしたっていうのよ?2人でケンカ?どういうこと?」と言いながら、おいらを抱き上げ、すぐにドアを閉めた。「信じられない!この耳でまだケンカ?」 アイツはおいらがふっかけたと思ってる。耳をケガしてから、アニキがこの家のボスだった。ボスを追い抜いたんだから、おいらが悪い。危ないのは外だけじゃなかった。(つづく)

       (2匹しかいなくてもね、ものには順序ってものがあるんだ→)



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