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Vol.0076■おいら絶不調パート[ 2005年6月21日
最初にオブリに耳をやられてから、2ヶ月以上経った。おいらの耳はまだ傷ついてる。びっくりだろ、この長さ。ぜんぜん治ってないのにまたやられ、かなり治ってきてはまたやられ、この繰り返し。耳の中から始まって、外→中→外→中→外→外→中・・・と、アイツが気づかなかった小さいのも入れると、何回引っ掻かれたかな? いろいろあったんだ。

(やられてばっかりじゃないぜ。オブリと一戦交えたあと。どうだ、ヤツの黒い毛の方が多いだろ?→)

最初のころは傷口が痛くてたまんなかった。そのうち痛いのは耳の奥の方になってきた。血や汁が中にたまっちまったんだ。これはケガより痛かった。足で触れないし、頭を振ってもどうにもなんない。アニキが舐めても届かないし、参ったよ。ずっと耳を下にして汁が中に流れないようにして寝てたな。痛くてよく眠れない時もあった。ひたすらがまん。おいらにはそれしかできなかった。

あまりにも元気がないのを気にして、アイツは耳の中をのぞきこんでは、自分の耳をそうじする棒でゴシゴシやった。触られるだけでも痛いので、おいらはよく爪を出しちゃあ、アイツの腕から降りようとした。アイツはバスタオルでおいらをグルグル巻きにして、そうじを続けた。でも、汁は止まらない。

「ねぇ、おかしいと思わない? 新しい傷はそんなに深くないのに、ピッピってどんどん元気がなくなってない?」 アイツは連れ合いに聞いてる。「猫にもチュージエンってあるのかしら?」 なんだよ、チェージエンって? 二本足ってなんにでも名前をつける。名前はいいから、耳を元に戻すにはどうしたらいいんだ? 「そうだ!いい方法がある!」 アイツは急に立ち上がった。今度はなんだ? 

アイツが持ってきた茶色いビン。このにおいは嗅ぎ覚えがある! ガンの時飲まされてた「スーパーワンにゃん」だ。まだあったのか! アイツはおいらが「これで生き返った」って言うけど、飲んでるおいらはたまったもんじゃなかった。絶対に、四つ足が自分から飲むもんじゃない。とんでもないにおいなんだ。でも、からだに悪いものじゃないことはわかる。おいらたちはからだに悪いものは自然にわかるんだ。また飲まされるのか?(つづく)


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