Vol.0078■おいら絶不調パート\ |
2005年6月28日 |
「猫にもチュージエンってあるのかしら?」と言いながら、アイツが出してきた「スーパーワンにゃん」。ガンの時、スポイトで飲まされてた、とんでもないにおいと、とんでもない味がセットになったとんでもない飲み物!「また飲まされるのか?そりゃないぜ!」
「これでガンから生き返ったかどうか知らないけど、今のおいらは耳が痛いんだよー。ガンじゃない。耳だってば耳!」 身動きできないようにタオルでグルグル巻きにされてたけど、おいらは必死でモゾモゾやった。ガンの時はこんなこともできないくらい弱ってて、アイツがスポイトで流し込むに任せてた。でも、今は違うぜ!
ところが、おいらは「スーパーワンにゃん」を飲まずに済んだ。なんとアイツは、自分の耳を掃除するものの先に「スーパーワンにゃん」をつけて、おいらの耳の中に塗ってきたんだ! 「傷に効くって聞いたことがあるから、チュージエンにも効くわよ、きっと。獣医に行ってもコウセイブッシツが出るだけでしょう」と、連れ合いに言いながら、ガシガシ塗ってる。冷たいし妙なにおいだし、あまりのことにおいらビックリ!
プーンと独特のにおいがしてきた。もともとの黄色い汁のにおいがプンプンしてるから、そりゃもうタイヘンなにおい。廊下を歩いてるだけで、みんなが脇にどくんだぜ。鼻が悪い二本足でこうなんだから、外に出てみろよ、袋叩き間違いなし。アニキまであまりのにおいに完全警戒態勢だ。おいらはず〜っとこのにおいを、かがされてる。きょうもまた、「さっ、お耳お掃除しようか♪」とアイツがバスタオルを持って追いかけてくる。
あれから1ヶ月以上経った。おいらの耳はまだ汁が出るし、すごいにおいだ。「スーパーワンにゃん」も塗ってるし、最近じゃ飲まされてもいる。相変わらず引っ掻かれて、新しい傷ができたりもしてる。でも、耳が痛くて1日中寝てることはなくなった。絶不調は終わった。薬も飲まずに、みんなに「ノーミソが流れ出てんじゃないか?」と言われながらも、どっこい元気だ。あとちょっとでこのにおいも終わるんじゃないかと思う。最初にオブリにやられてから2ヶ月半。長かったよな。ってことで、この話はここでおしまい。(つづく) (なんでこんなちょっとしか火が付いてないんだ?→)
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