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Vol.0079■二本足の水洗い 2005年7月1日
どっかが壊れたとかで、しばらく家にクルマがなかった。それが久しぶりに戻ってきた。クルマが大好きな連れ合いは大喜び。さっそくあちこち見て、運転してどっかに行っちまった。アジでも買ってきてくれるのかと思ったら、自分の髪の毛を切って戻ってきた。ちぇ。            (アニキをなめなめ→)

それから連れ合いはクルマを洗い始めた。「やっぱりね。」 おいらは思った。二本足は大事にしてるものを水で洗う。だから、何かを洗ってるってことは、それが大事なもの、好きなものってことなんだ。アイツは自分たちが食べるものを洗う。からだも洗えば髪の毛も洗う。毎朝、顔も洗ってるし、歯まで洗ってる。服も洗えば、からだを洗うシャワーの場所まで洗ってる。ご苦労なこった。子どもが小さかったときは、子どもまで洗ってた。今は子どもは自分で自分を洗う。

前はおいらたちまで洗われてたんだぜ! ホントにたまんなかった。「ほ〜ら、こんなにキレイ♪」とか言いながら、ゴシゴシ洗われるおいらの身にもなってくれよ。飛行機に乗るのの次ぐらいに恐ろしかった。今はもうしない。おいらたちが大事じゃなくなったっていうより、おいらたちがどんなに洗われるのがイヤか、ちょっとはわかってきたらしいんだ。連れ合いは今でもさかんに「洗おう、洗おう、シャンプーしよう!」と言うけどね。       
(あー、疲れた→)

おいらたちは大事なものは舐めるんだ。からだでも、足の裏でも。二本足が服やクルマを洗ってるのと同じことさ。身だしなみとお出かけの用意さ。アニキがおいらを舐めたり、おいらがアニキを舐めたりするのも、アイツが子どもを洗うのと同じだろ? いろいろやり方があんのさ。だから、間違ってもおいらたちを洗おうなんて思うなよ。舐めてくれる方がまだましなんだ。ウソだと思ったら、一度舐めてみろよ。(つづく)
                    
(やっぱ寝ちゃお。ZZZZZ→)
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