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Vol.00090■アニキとトゥイ 2005年8月9日
大きい方の子どもが学校に行かないで家にいる。寝るときのかっこで寝たり起きたり。咳もしてるから、どっかワルいんだろう。おいらたちの調子がワルくなると、アイツはすぐに獣医に連れてくけど、子どもは連れてかないみたいだ。ずっと家にいる。子どもはウロウロしてるか本を読んでるか。アイツは「寝ろ寝ろ」って言ってるけど、そんなに寝れないみたいだな。頼まれなくても、いっくらでも寝れるおいらたちとは違うらしい。

「見てごらん。トゥイのヒナが来てパン食べてるよ。」
「どれ?ホントだ!」
ウトウトしてると、2人が話してる。トゥイっていうのはミョーなトリで、二本足みたいにいろんな声が出る。けっこうデカい黒いトリだ。ニュージーランドに来るまで見たことなかった。首にはどういうわけか白いポンポンがついてんだ。なにすんのかね、アレで?            (これがトゥイ→)

アイツと子どもが見上げてる木の下でおいらはゴロンとしてた。いい天気で風もない。トリがやたらに飛び回ってんのもわからなくはない。しかも、きょうはアイツが、「きゃ〜!黒焦げ〜」と叫んでたパンをちぎって、サンデッキの塀の上に並べたから、朝からトリが多かった。アイツが引っ込んだあとも、ヒマな子どもはずっと見てた。

「ママ〜、トゥイがね、パンを1個落っことしちゃって、下で寝てたチャッチャの頭に当たったんだよ。そしたらチャッチャ、ニャーって鳴いたよ。」
「へぇー。文句言ってたんじゃない?」
「そして逃げたよ、ちゃんと。」
「どっちが?」
「トゥイだよ!」
「へぇー。スゴいじゃない、チャッチャがトリを追い払ったのぉ?」
「すごいよね、さすがネコ!」

「こんなことで褒められるおいらたちって、いったいなんなんだ?」と思いながら、おいらはあいかわらずウトウト昼寝。(つづく)

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