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Vol.0122■ネコの家出V 2005年12月2日
けっきょく迷子の子ネコは見つかった。見つけたのは別の子どもだった。
「ホアパイとシオネが歩いてたら、あのネコがサッと通って、追いかけていったんだけど見えなくなっちゃったんだって。」
「でも見つけられたの?」

「そう。逃げたところは草がいっぱいあってぜんぜん見えなかったんだけど、ネコが鳴いたから、どこにいるかわかったの。人間に追いかけられて恐くなったんじゃない?」
「そうかもね。まだ子ネコだから。」
「でもあの紙の写真よりずっと大きくなってたって言ってたよ。」

「よくつかまえられたわね。」
「ホアパイが着てた服を脱いでネコを置いて、シオネがパッと服を被せたの。頭いいよね?」
「そうね、中学生だからね。」
                (とりあえず家出の予定はないニャン→)

「それからメラニーの家に行って渡したの。おばあちゃんが出てきてすごく喜んでたって。でも、70ドルしかくれなかったんだよ。」
「あれ?400ドルじゃなかったの。」
「おうちにそれしかなかったんだって。それか、パパかママと一緒に取りに来てって言われたの。でもホアパイたち、すぐにお金がほしかったから70ドルでOKにしたんだ。」

「ふ〜ん。でも70ドルでも日本のお金で5千円以上だから、すごくたくさんのお金よ。」
「そうなんだ。もう2人で遊戯王カード買いに行っちゃったよ。」
「へー。よかったわね、ホアパイたちも、おばあちゃんも、子ネコも。」
「うん。ラッキーだよね。メラニー、あした学校でみんなに言うと思うよ。」

ペットのネコが大事だったら、話すことも思うことも気をつけたほうがいいぜ。おいらたちは頭の中のテレビも見えるから、言わなくてもわかっちゃうことがいっぱいあるんだ。いつも聞いてるし、見てるんだぜ。なんにも言わないけどね。(つづく)

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