直線上に配置
Vol.0123■アディダス・ネコ 2005年12月6日
いつものようにサンデッキで昼寝してると、アイツがドアを開けてアニキがゆっくり出てきた。「貫禄あるよな〜」と思いながら、起き上がって近づくと、目ヤニが出てる。四つ足にゃよくあることだ。おいらも時々出る。「へ〜」と思って、顔を近づけた。舐めてきれいにしてあげようと思ったんだ。うっとうしいからね。

「ハァァァー」
突然、アニキが怒って身構えた。からだのどこかが不調なときは気が立ってるもんだ。なにかが気に入らなかったらしい。
「あっ!」
と思った瞬間、顔を上から下に引っ掻かれた。目をやられた。ゆっくり目を開けると見えることは見える。でも、痛い。

アイツはドアを閉めてとっくに引っ込んでる。家に入れないので、デッキの片隅に寝そべってジッとしてた。引っ掻かれたところから血や黒っぽい汁が出てくる。それが固まって左目の周りは真っ黒のはず。どんどん腫れてきて痛い。

夜になるとアイツが気が付いて、
「どうしたの?」
と盛んに聞く。
「目を掃除しすぎて、爪が入っちゃったのかしら?」
と連れ合いにも聞いてる。そんなわけないだろう。   (アニキの風格?→)

次の日、目はちょっとしか開かなかった。しばらく黒っぽい塊が目の周りにくっついてたけど、何日かするとアイツがはがし始めた。ほっといてくれよ〜。これがあったほうがいいんだ。すると、
「見て、見て!」
アイツはおいらを抱いたまま、急に連れ合いのところに走った。

「黒い塊をはがしたら、上瞼から下瞼にかけて筋が入ってたの。ちょうど3本あるから爪で引っ掻かれたのよね?ほら、見て。目を閉じるとちゃんと線がつながるのよ♪ よかったね〜、目つぶってて。」
すごくウレシそうだ。

「3本線だからアディダスだな。アディダスと言えばオールブラックス。」
と連れ合いが言い、2人でゲラゲラゲラゲラ大笑い。おいらにゃ、相変わらず意味不明。
「これから傷跡が消えるまで、しばらくアディダス・ネコって呼ばれるだろうな。」
ってことだけはわかった。そして、ホントにそうなった。(つづく)

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