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Vol.0020■食べて遊んで 2004年12月7日
話は再びシンガポール時代へ。(飛び飛びでゴメンよ) アイツらにさらわれたおいらたちがティッシュに浸したミルクをチューチューやってたのはほんの数日で、すぐにボールから飲めるようになった。生臭いと思ってた食べ物も口にできるようになったんだ。とにかく、おなかがすいて、おなかがすいて、1日に何回もキッチンに行っては食べてた。

あとは特にすることもない。アニキと追いかけっこをしたり、昼寝をしたり。爪がかかるものはなんでも引っ掻いてみる。引っかかって面白ければもっとやってみる。爪もピカピカに研げるし、しばらく遊べるし、ちょうどいい。アイツは絶叫しながら、二本足をドタバタさせながら飛んでくることもあったし、いくらガリガリやっても全然気にしない時もあった。

おいらたちにはこの違いがわからない。なぜ頭や鼻頭をペシッと引っぱたかれる時もあれば、いくらでも放っておかれる時もあるんだろう? しばらくして、それが引っ掻いてる物によるらしいと気づいた。でもなにがダメでなにがOKなんて、アイツらの都合に合わせていちいち覚えちゃいられない。目についたものを引っ掻いてるだけだ。

一番面白かったのはランドリーバスケット。上に上って掻いてよし、寝転がって四本の足を横の部分に全部くっつけて、後ろ足を踏ん張りながら前足でガリガリするもよし。かなり遊びでがあった。アイツは最初、タオルをかけたりしておいらたちが掻けないようにしていたけど、そのうち諦めたのかいくら掻いても怒らなくなった。

でも、その頃にはバスケットはボロボロで、前後左右からヒゲのようなものがいっぱい出てきて、爪もかからずうまく遊べなくなってきた。飽きてしまったおいらたちは、今度はソファーで遊ぶことにした。その頃には身体も大きくなって、上ったり降りたり自由自在だった。爪がかかりやすいので床に寝ながら、ソファーの後ろの下の部分に足をかけ、前足だけで端から端まで行ったり来たりできた。明るいうちはアイツも連れ合いも家にいないので、遊び放題だった。(つづく)

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