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Vol.0025■クリスマスの思い出 2004年12月24日
今はクリスマスらしい。アイツらが話の中で、「クリスマス、クリスマス」と盛んに言ってる。それがなんなのか、もちろん、おいらは知らない。でも、クリスマスには思い出がある。それはヘンな木だ。おいらが大好きでついつい舐めちまうビニール袋と同じような臭いがするヘンな木。あれが出てくると、おいらもアニキも「クリスマスだな」とわかった。

初めてヘンな木を見つけた時はびっくりした。というのも、おいら四つ足はけっこう葉っぱを食う。ところが、あの頃のアイツはそれをぜんぜんわかってなくて、おいらたちにほとんど葉っぱをくれなかった。葉っぱを食べないと、毛づくろいした時の毛がどんどんお腹に溜まる。それが続くと、ホントに胸がムカムカする。

あの頃のおいらたちは、葉っぱが食えるチャンスをいつも待っていた。アイツが買い物から帰り、自分たちが食べる葉っぱが袋からはみ出してる時なんかは狙い目だった。アイツがキッチンを離れた隙に、必死で食べたもんだ。そんな時、突然、家の中に現れたヘンな木。臭いのことはさておき、おいらたちの目は釘付けだった。

アイツらが明かりを消していなくなると、すぐにアニキが木に近づいた。我慢できなかったんだろう。下の方で横に広がるように伸びたちょうどいい高さの枝に食いついた。おいらも続いた。でも、この枝、なかなか食いちぎれない。おいらたちは苦労してうんうん引っ張った。でも、切れない。おいらたちも離そうとしない。とうとう、ガサッという音がして木が倒れた。おいらたちは瞬間後ろに飛びのいた。でも、木がそれ以上動かないとわかると、夢中でかんだ。

とうとう葉っぱが少し口に入った。なんかヘンだけど、ヘンな木なんだから仕方ない。すぐに飲み込んだ。そして、すぐに吐き出した。毛玉を一緒に出すためというか、からだが受け付けなかった。「なんだコレ?」 でも、アニキはまた挑戦。また、すぐに吐き出した。けっきょく、次の日アイツが起きてきて「きゃぁぁぁぁぁ!!!」ということに。しばらくの間、クリスマスにはこれが繰り返された。(つづく)

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